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Vo.11 開催を目前に思うこと

Vo.11 開催を目前に思うこと

いつもご覧頂いている皆様、どうも有難うございます。 TYSENNのT.Aでございます。     既にご認識頂いていたら嬉しいですが、11月17日(水)→30日(火)の期間、東京・日本橋高島屋 2階ギャラリー・ル・シックにて、私が輸入代理店を務める、1798年創業のフランスの名窯「エモー・ドゥ・ロンウィ」の日本初 展示販売会を開催致します。     なので今回のブログでは、このイベントの開催が目前に迫る今の心境について、折角なのでここに残しておこうと思います。     「Vo.2 設立までの経緯 その一」にも記載しておりますが、ロンウィとは3年ほど前に妻と旅行で訪れたニューヨークの、偶然立ち寄った百貨店「バーニーズ・ニューヨーク」で出会いました。   その後、その歴史や装飾技法について深く調べていく中で、「日本の皆様に是非このブランドをご紹介していきたい」と率直に感じ、意を決してフランス・ロンウィの工場へ出向き本国メンバーと握手を交わし、今に至ります。   でもなぜ私は、こんなにもロンウィに惚れ込んでしまったのでしょうか。折角なのでこの機会に考えてみました。       結論から先に言ってしまうと、その理由は「陶器自体の美しさも去ることながら、日本にはあまり馴染みのない『住居を飾るという習慣』を220年に渡り世界に発信し続けている」ということに私自身、強く感銘を受けたからだと思います。   以前ブログに少し記述したかと思いますが、私がインテリアに情熱を注ぎ始めるようになったのはここ4~5年の話で、それ以前はファッションバイヤーという職業柄、同じ「飾る」でも「着飾る」ということばかりを意識して生活をしていました。   雑誌を見てもインテリアではなくモデルが着用しているニットやパンツだけに目が行き、休日ともなれば大好きなファッションで自身を飾り、「さあ、この洋服を着てどこへ出かけよう、誰と会おう」と家の外ばかりに目線が行っていました。   そんな当時の自分にとって、全く新しい意味の「飾る」を知るキッカケになったのが、このロンウィだったのかなぁと思います。   ロンウィとの出会いを皮切りに、フランスを中心にインテリアやデコレーション業界の方々と接点を持たせて頂けるようになりました。そして、そうした方々と対話したり、現地の日常生活を覗き見したりする中で、私自身、感じたことがありました。 それは、「外(相手)に向けて飾る」だけでなく、「中(自分)に向けて飾る」ということを日常に取り入れると、日々の生活はより豊かになる、ということでした。   よくファッションは「自己表現のコミュニケーションツール」と題されますよね。現代洋服のルーツになっている軍服、制服、正装服なども、元を辿れば相手に対して「自分はこうゆうものです」ということを示すために作られた道具です。つまりTPOが大切なファッションでは、主語は常に「相手」になります。   一方のインテリアはどうでしょうか。歴史上、相手に対して自身の権力や富をアピールするためのツールという側面もありますが、最も大切なことは「そこで自分自身が寛ぐこと、癒されること」です。つまり主語は「自分」になることが多いと感じます。   百貨店の美術部の先輩から教わりましたが、日本にも古くから「住居を飾る」という美しい文化は根強く存在します。   ただ、その文化が我々の日常生活の中で習慣化されているかというと、決して「うん」とは頷けません。一方欧州では一般家庭であっても、そうした文化はごく自然に日常に溶け込んでいると感じました。   この展示販売会では、ロンウィの陶器そのものが持つ美しさも勿論ですが、その背景にある「住居を飾る習慣」を一人でも多くの皆様に感じて頂ければ幸いです。   ロンウィは、偶然ニューヨークで出会い、偶然その装飾技法のルーツが日本の七宝焼にあり、偶然私が日本人であることで工場の職人さん達に大歓迎され、偶然本国メンバーと意気投合して、偶然この度日本にやってきます。   このブログに書いた小難しい内容はさて置き、単純に陶器の美しさも魅力ですので、都内にお越しの際は是非、日本橋高島屋に足をお運びくださいませ。   皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。   Written by T.A     <ご案内> ■催名:エモー・ドゥ・ロンウィ 日本初 展示販売会 ■場所:日本橋高島屋 2階ギャラリー・ル・シック ■会期:11月17日(水)→30日(火) ■時間:10:30〜19:30(最終日は18:00閉場) ■入場:無料 ■お問い合わせ:03-3211-4111(日本橋高島屋 代表)

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Vo.10 リノベーションについて

Vo.10 リノベーションについて

いつもご覧頂いている皆様、どうも有難うございます。 TYSENNのT.Aでございます。 今週に入ってからシャツ一枚だと少し肌寒くなり、百貨店を覗いてみると新作のこっくりカラーのセーターやストールが売場に並び始め、「ファッションの秋」を感じる端境期となってきました。   地下鉄に飛び乗るために通過したデパ地下では、炊き立てホヤホヤの栗ご飯の香りが充満し、さっきランチを食べたばかりのはずなのに、不思議とまたお腹が空いてきます。   そんな過ごしやすい季節になってきた今日は、前回のブログ「Vo.9 マンション購入について その二」に続き、購入したマンションを「どのようにリノベーションさせていったか」について書いていきたいと思います。   やっとの思いで物件を購入し、リノベをお願いする会社が正式に決まると、デザイナーとの初回打ち合わせに向け、営業担当の方から「来週頭を目処にご返送ください!」と「お客様カルテ」と名付けられたホッチキスで止められたヒヤリング用紙を満面の笑みで手渡されました。   家に帰り、じっくりと用紙に目を通してみると、リノベに関する約20にも及ぶ質問がビッシリと書かれており、これから進行していくリノベーションの「方向性」を定め可視化する重要な用紙であることが分かりました。     私はリノベーションをしたいと思った当初から、「パリのアパルトマンのような綺麗目なインテリア」という理想がありました。でも、いざペンを握りその理想を説明しようとすると、そのイメージはとてもフワフワしていて、曖昧であることが分かりました。   そこで私はまず一旦ペンを置き、自分の頭の中にある「理想」は一体どこからやってきているのか、を整理することから始めました。   インテリアに限らずファッションやライフスタイルでも、「理想」というのは、日常や旅先などで目の当たりにし、心ときめいたモノやコト、すなわち「過去の実体験」から派生することが多いと思います。     私にとってのそれは、以下でした。     ・ヴェルサイユ宮殿内の「アンジェリーナ」付近の廊下と階段 ・インテリアデザイナー「Joseph Dirand」のパリの自宅 ・Apartment by the line(N.Yのインテリアショップ) ・ラルフローレンN.Y・ウィメンズ本店 ・American Trade Hotel(パナパにあるホテル) ・ファッショニスタ「Nick Wooster」のN.Yの自宅 ・インテリアデザイナー「Timothy Whealon」のN.Yの自宅 ・エンツォ・フェラーリ博物館内の「エンツォ本人の社長室」     でもこれらを書き出した後に分かったのは、「理想の出どころは意外とバラバラであり、更なる絞り込みが必要」ということでした。   私は、国籍や様式に囚われない自由なインテリアが好みです。しかしそれはどちらかというとファーニシングやデコレーションの話であり、「全体の箱」についてはコンセプトを明確にしたほうが良いとその時に思いました。     そこで私が思いついたのが、「S.T.E」という考え方です。(あくまで自論)     Sは「Style(様式)」 Tは「Theme(テーマ)」 Eは「Element(要素)」      この3つのキーワードを「S→T→E」の順番で自問自答し、バラついた自分の理想を絞り込んでいくことで、「理想の整理」がつきます。そして最終的に、S+T+Eの合計が「Concept(コンセプト)」となります。   3つのキーワードをより具体的に解説します。     ①    Style(様式)  〜 インテリアの国籍を定めます <例>ジャパニーズ、チャイニーズ、バリ、モロカン、フレンチ、スカンジナビアン   ②    Theme(テーマ)〜 国籍とセットになる“形容詞”を定めます <例>ミニマル、ラグジュアリー、ナチュラル、モダン、アーバン、ホテルライク   ③    Element(要素)〜  インテリアを構成する要素を定めます <例>素材、カラー、パターン、デザイン、配置、サイズ     より分かりやすく解説するために、「インテリア」を「特別な日に食べたい料理」に例えます。   Style(様式)では、「そもそも何の料理を食べたいか」を問います。和食でしょうか?中華でしょうか?それともフレンチ?   次にTheme(テーマ)では、仮に中華を食べたい場合、大盛り中華料理を食べたいか、オシャレ中華料理を食べたいか、それともホテルオークラで食べる高級中華料理を食べたいか、“中華”という単語とセットになる“形容詞”を決めます。   最後に、仮にオシャレな中華料理を食べたい場合、そのお皿の素材は?付け合わせの食材の色は?メインディッシュのサイズと配置は?等を決めていきます。     するとおのずと、「フレンチクラシック」や「和モダン」といったワードが完成し、「その理想を創り上げるために必要な“要素”は何か」というディスカッションが初めてできるようになります。   例えば、「モノトーンスタイル」という言葉。確かにこれだけでも意味は十分理解できます。でもこの「S.T.E」に当て込むと、「モノトーン」とはあくまでカラー、すなわち「要素」に分類される単語のため、もし「モノトーン」からスタートするのであれば、「E→T→S」という順で「コンセプト」を逆算していく必要があるかと思います。   こんなふうにブレイクダウンしていくと、理想が「ストン」と腹に落ちてきます。   インテリアやファッション業界では、スタイル、テーマ、コンセプトといった、意味が曖昧な言葉が多く飛び交い、混乱することがありますが、上記を理解しておけば、ブレずに理想を追い求めていける気がします。   本日は何だか理屈っぽい内容になってしまいましたが、私は当時こんな風にして自分の理想をコンセプト化していきました。何かの参考になれば幸いです。   最後に、私の家のコンセプトは、「フレンチモダン」です。そのコンセプトを構成する「Element(要素)」の部分は話が長くなるので、またの機会に。   Written by T.A

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Vo.9 マンション購入について その二

Vo.9 マンション購入について その二

いつもご覧頂いている皆様、どうも有難うございます。 TYSENNのT.Aでございます。   前回のブログで「最後のブログからあっという間に2ヶ月も経過してしまった」と記載しましたが、今回はなんと約4ヶ月も経過してしまいました。   さて、「前回のブログは何を書いたっけ?」と読み返してみると、「マンション購入」について記載していますね。なので今回はそれに続いて「我々のリノベーションについて」を書いていこうと思います。   前回のブログ「マンション購入について その一」に記載した通り、我々は3年前に中古マンションをリノベーション前提に購入しました。   中古物件を購入された方はお分かりかと思いますが、物件購入後は、不動産会社の営業さんからフォローがあるとは言え、必要書類を色々と記入したり、ローンを組む銀行を選定したりと大変です。仕事中何度も営業さんから電話が掛かってきては応対する、というバタバタとした日々が何週間か続きました。   そして一番印象的であった出来事は、中古物件購入の場合、不動産会社の応接室で購入者と売却者が面会し、互いにペンとハンコを持って対面で売買契約書にサインする儀式です。あんなにも畏まったシーンはビジネスの場でもあまり経験が無かったので緊張しました。「これから人生最大の買い物をするんだ」と思うと背筋が自然とピンとなったことを今でも覚えています。   リノベを経験された方々と我々との間で、もしかすると少し違うかもしれないことは、我々は「不動産会社で普通に購入した中古物件を、その後リノベ会社に持ち込んだ」ということです。   なぜ「持ち込み」になったかというと、「とりあえず早急に物件を確保する必要があったから」です。   世の中には「物件探しからリノベ、引き渡しまでをワンストップで行ってくれる便利な会社」が多く存在します。我々も当初はそうした会社に物件探しの段階から依頼するつもりだったのですが、「物件との運命的な出会い」は突然起こり、特に中古物件についてはスピード感のある決断が重要です。   我々の場合、まだリノベ会社を決めていないタイミングでその「運命的な出会い」をしてしまったため、販売元の不動産会社に直接連絡を取り、内見し契約をしました。なので結果として「持ち込み」という形でリノベ会社に依頼する流れとなったのです。   これを読んでいて、「持ち込みだとお得なの?損するの?」と思う方がいらっしゃるかもしれません。   我々の経験上、損することは経済的にもそれ意外にも特にありませんでした。レストランでワインをBYOした時に発生するような持ち込み料金もかかりませんのでご安心を。   逆にメリットとして挙げられるのは「自分のペースでゆっくりと時間を掛けて、納得のいく物件選びができる」ということではないでしょうか。   後々知ったことですが、物件選びの段階からリノベ会社にお願いするとまず頭金を納めますが、リノベのスケジュールには「物件選び期間」が明確に定められています。我々が依頼したリノベ会社では、2ヶ月の間で物件を決定しないと、頭金にプラス料金が発生するシステムでした。   2ヶ月と聞くと十分に思えるかもしれませんが、我々の経験上、理想にピッタリと合う中古物件は中々見つからないものです。しかも仕事をしながらの物件探しとなると2ヶ月なんてあっという間です。 「人生最大の買い物」を何だか焦る気持ちで選びたくはないので、その点については結果として「持ち込み」で良かったなと思っています。   ちなみに我々の場合、「運命的な出会いから、 購入まで」はたった2日間でしたが、「物件探しをスタートしてから、運命的な出会いまで」は半年以上掛かりました。     次に、「リノベ会社をどう選んだか」ということについても書いておこうかと思います。   よくInstagram等で「どこかのデザイン事務所に依頼したのですか?」というような問い合わせを多く頂きますが、全く通しておらず、リノベはマンション購入を検討し始めた最初の頃、知人から紹介してもらっていた大手リノベ会社に依頼をしました。   当時私は勤務先会社の進級試験の真っ只中でした。勉強が完全に煮詰まってしまい集中力が切れたある日、妻を誘い気分転換でそのリノベ会社のオリエンテーションに参加しました。   エントランスで、パーマヘアで黒縁メガネを掛けた私くらいの年齢のスタッフさんが満面の笑みで迎えてくださり、プロジェクターが用意されたショールームに案内してくれました。   子連れのファミリーが多かった印象です。席が足りないようで、先ほどのスタッフさんが慌ててビーズクッションを持ってきてくださり、妻はアイスコーヒー、私はカルピスを頼みました。   オリエンテーションでは中古マンション市場のこと、物件選びのコツ、リノベの予算感など、様々なことを順を追って教えてくれました。 今では独学ではあるものの、リノベについて勉強をして基礎知識はついてきたと思っていますが、当時の私はリノベ・不動産業界とは無縁であったため、全ての情報が新鮮でした。   このオリエンテーションに参加してから、実際に「持ち込み」としてリノベをお願いするまでの間に約8ヶ月程度のブランクがあったのですが、マンション購入後は「時間も無いし、前オリエンテーションに行ったあの会社にお願いしようよ!明日連絡しよう!」と妻に言って、当時頂いた名刺宛にすぐさま電話し、正式にリノベをお願いすることになったのです。     今振り返ると、我々もそうでしたが、「これからリノベをされる方で、リノベ経験がすでにある方」はそうは居ないはずです。なので皆様恐らく「何が分からないかが、分からない」という状態でリノベを検討されるのではないかと思います。   そんな方々に少しでも何かの参考になれば幸いです。     ということでダラダラと書いてしましたが、気づくと本ブログ冒頭で「リノベーションについて書きます」と言いましたが、結局リノベーションの話に全く辿りつきませんね。   なので急遽、本ブログのタイトルは「マンション購入について その二」にしようと思います。   どういったコンセプト・テーマで我々がリノベーションを行ったか等についてはまた次回書こうかと思います。   もう夜遅くになってしまいました。   それでは皆様、おやすみなさいませ。   Written by T.A

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Vo.8 マンション購入について その一

Vo.8 マンション購入について その一

いつもご覧いている皆様、どうも有難うございます。 TYSENNのT.Aでございます。   最後にブログを投稿してから、あっという間に2ヶ月も経過してしまいました。   当初の予定だと、月に2度ほど更新していこうかと考えておりましたが、全く実行できていませんね。   元々このブログは、あまり畏まり過ぎず、その時の気分で「ゆる〜く」書いていこうと思いましたが、なんだか私の性格上、書くとなるとテーマを定め、時間を割き、文章構成を考え、しっかりとやっていきたいようで、書こう書こうと思っていても、結局いつもブログは後回しになってしまっていました。   でもそれだと、中々前に進まないので、やはり当初の予定通り、「ゆる〜く」をコンセプトに、その時の気分で、行き当たりばったりなブログにしていこうかな、なんて思っている次第でございます。     さて、前置きが長くなりましたが、早速本日はどんな「ゆる〜いブログ」を書きましょう。 今現在、全くノープランでPCに向かってカタカタやっております。     そう言えば今朝、リノベーションの「Before / After」の写真を投稿しました。コメントを下さっている皆様、どうも有難うございます。   この写真を見ていて、ふと3年前の「マンション購入」のことを思い出しながら今日一日を過ごしていましたので、今回は折角なので我々夫婦が「どのようにマンション購入に至ったか」をここに残しておこうかと思います。   まず初めに、我々が住むマンションの概要を先にお伝えしてしまいます。       <物件概要> ・築17年(2021年現在) ・5階建てマンションの4階 ・77.65平米 2LDK ・最寄駅より徒歩9分       良くインスタグラムで、「ここは本当に日本ですか?」という、海外インテリアを本気で目指す我々にとって最高の褒め言葉を頂戴しますが、上記の通り、本当にごく普通の日本のマンションです。   マンション購入前の我々は、前回のブログ「Vo.7 インテリアとの出会い」に記述した通り、東京と横浜のちょうど中間地点にある街の、築30年・53平米の賃貸アパートに暮らしておりましたが、契約更新が近づくにつれて、マンション購入を検討し始めました。   「賃貸 or 購入」は人生の永遠のテーマかと思います。我々も当時、両方の長所・短所について調べ尽くしましたが、結局正解はありません。その人の価値観・ライフスタイルによって異なりますね。ただ我々の場合やはりインテリアをとことん楽しみたかったこともあり、自由度の高い「購入」を決断しました。   一軒家は当初から検討外でした。理由は「一軒家に夫婦二人で住むこと」が頭の中でクリアにイメージできなかったのと、「パリのアパルトマン」というような言葉に代表されるように、あくまで「アパートメント暮らし」が理想として頭にあったためです。   次に「新築 or 中古」という選択にぶつかりますが、我々は迷わず「中古」で検討しました。理由は当然「リノベーション」です。リノベーションに最適な物件選びに注力しました。物件選びはリノベーション会社等は通さず、リノベーションに適した物件について自分で雑誌や本を買い調べ、SUUMOとHOME’Sだけを頼りに全て我々単独で行いました。   ちなみに、我々のマンション購入の条件は以下の通りです。       <購入条件> 1.     屋根付駐車場 2.     壁の多い間取り 3.     交通の利便性       今後の人生・社会全体がどうなるか分からないので、「資産性」等の難しいことはあまり考えず、もっとシンプルに、自分のライフスタイルにおいて絶対に譲れない部分をクリアにした上で物件選びを行いました。   優先順位として一番高かったことは「駐車場」です。私はインテリアと同じくらいに「クルマ」が趣味です。愛車は2009年式 アルファロメオ・ブレラです。イタリア名門カロッツェリア「イタルデザイン」創業者であるジョルジェット・ジウジアーロによる逸品であり、2002年ジュネーヴ・モーターショーで発表されたプロトタイプを始めて見た時、こんな美しいラインを描くクルマがあるのか、と驚いたことは今でも忘れません。   そんなイタリア車の塗料は日に焼けやすく、特に赤はピンクに変色しやすいデリケートなカラーです。つまりクルマを外に置いておくなんてことは言語道断。「屋根付駐車場」が絶対条件なのです。ただし、中古マンションの場合、たとえ屋根付であっても、「満車・順番待ち」のケースが多く、この条件を満たす物件選びはかなり苦労しました。   次にこだわった部分は、「壁の多い間取り」です。言い換えるならば、「角部屋」は避けました。本来角部屋は眺望が良く人気な部屋となりますが、その分窓が増えてデコレーションアートの配置場所が限定的になります。「アートと共に暮らす」をリノベーションのテーマと設定した我々にとって、「広く美しい壁」は絶対条件でした。     休日を使っては、上記条件を満たす物件を見つけに、何度かマンションの内見に足を運びましたが、「悪くはないが、良くもない」という物件ばかりでした。   そんなこんなしている内に、勤め先の会社の「進級試験期間」がスタートしてしまいます。   話が少し脱線しますが、大企業の進級試験は骨身を削る思いをして臨みます。日々の実務評価に加え、論文・筆記試験・人事面談と試験項目が目白押しの中、エナジードリンクを片手に、試験当日に向け日々勉強に専念します。 つまり、物件探しに出かける時間が作れなくなってしまったのです。   休日も当然朝から晩まで勉強尽くしだったのですが、そんな過酷な日々の中、勉強の合間の唯一の休息が、「ソファでゴロゴロしながらSUUMOで物件探し」でした。     そんなある日、出会いは突然起こります。     いつも通り何気なく画面をスクロールしていると、ある物件が目に止まります。   「これは良いかも!」という直感が働き、「勉強は明日でもできる!でも物件は売れてしまう!」という想いのもと、すぐさま不動産会社に電話し、妻を付き合わせ、その日の夕方に物件を見に行くことになりました。     蒸し蒸しする暑い夏だったと思います。スーツを着た営業マンとマンションの入り口で待ち合わせ、いざ内見へ。   まずは駐車場をチェック。自動シャッターがあり、完全密閉型駐車場です。ここだったら愛車もすやすやと眠れるでしょう。しかも空きが5台もありました。テンションがどんどん上がっていきます。   ワクワクしながらエレベーターに乗り、いざ4階の部屋へ。   玄関を開けた瞬間から、この部屋で妻と暮らすイメージが自然と湧いてきました。   間取りもとても良く、大切な壁も十分です。「ここをあーして、あそこをこーして」とリノベーションのイメージもどんどん湧いてきます。   「ここ良くない?ここにしようよ、決まり!」私は妻にそうに言いました。   冷静な妻は営業マンに「ちょっと数日考えさせてください」と言い、資料を一旦家に持ち帰り冷静に家族会議しましたが、こうゆう時はスピードが命だと思ったので、次の日にもう一度二人で内見し、その場で購入する決断をしました。   もう一度言いますが、この時期私は会社の試験期間中でした。会社の先輩に試験期間中に家を買ってリノベーションをすると伝えた時、「正気か?」と言われましたが、意外と何とか両立できた気がします。   そんなこんなで、我々はこの物件を購入し、リノベーションを進めていくことになったのです。...

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Vo.7 インテリアとの出会い

Vo.7 インテリアとの出会い

いつもご覧いただいている皆様、どうも有難うございます。TYSENNのT.Aでございます。   現在17:32。良い感じに日が沈み、妻を駅まで迎えに行くまでに時間があるので、紅茶を片手にブログを書こうと思います。   今回は「私たち夫婦がインテリアを好きになったワケ」を書いていこうかと思います。   初めにお伝えしてしまうと、「私たちは昔からインテリアに興味を持っていた」という訳ではありません。   勿論、全く興味が無かったわけではないですが、情熱を注ぎ込むようになったのは、ここ4~5年の話です。   前回のブログで記述した通り、私は10〜20代の殆どをオーストラリアで過ごしました。 一概には言えませんが、オーストラリアは西洋文化ではあるものの、欧州のように歴史と伝統を重んじた「飾るインテリア」が日常生活の一部になっているというよりは、のびのびとしたビーチライフが主流のため、インテリアを特別意識する機会は多くありませんでした。   というより、そもそも学生という立場でオーストラリアに居たので、ホームステイ、シェアルーム、シェアハウスといった色々な形態で過ごす中で、「家具なんて使えれば何でもいい」というような考えしかありませんでした。   これを書いていて思い出しましたが、シドニーでの大学時代には、ファーニッシュド・アパートで契約したにも関わらず、家主の手違いで家具の無い空っぽの部屋が渡されて、当時はイケアなんていう便利なお店は無かったので、仕方なく「家具タダであげます」のサイトからベッドと机を探し、車がないので大型タクシーを手配して、タクシーの運転手に「チップをあげるからお願いだから手伝ってくれ」と頼み込み、家具運びを手伝ってもらったりしてバタバタと過ごしていました。   日本に帰国し、百貨店入社後も、私は長いこと東京の実家で過ごしていたので、「昔からあった家具たち」を何も考えずに使う日々が続き、給料のほとんどは、自分の職場で売られている身の丈に合わない洋服や靴に注ぎ込んでいました。その分、週末に遊びにいくお金が一切無くなるので、週末は実家で靴磨きをしたり、鏡の前に新聞紙を敷いて一人ファッションショーをして過ごしていました。   そんな中、潮目が変わったキッカケは「妻との出会い」だったと思います。   妻とは職場で知り合いました。私より15歳年上の人です。   当時私は百貨店売場で販売担当をしており、妻は紳士服バイヤーをしていました。   「海外文化のことは殆ど分からないが、社内文化には長けている妻」   「社内文化のことは殆ど分からないが、海外文化にはそれなりに長けている私」   そんな正反対な我々は、意気投合し、結婚しました。   ただ、その妻が元々インテリアに興味があったかというと、それもまたそうでもありません。   私は、妻と同棲を始めたタイミングを機に、分かりやすいほど、いとも簡単にインテリアの虜になりました。   東京と横浜の丁度中間地点にある街に、築30年・53平米ほどの賃貸アパートを借りました。 今思えば、それこそが我々の「インテリアとの出会い」だったかと思います。   オーストラリアでの学生生活と、日本での実家暮らししか経験が無い私にとって、隙間風がひどく真冬になるとピューピューと冷風が入ってくる小汚いアパートでしたが、「この空間を、自分好みのインテリアにしていいんだ」と思うと、ワクワクが止まりませんでした。   それからというもの、インテリア雑誌などを読み漁り、休日はインテリアショップ巡りをしたりと、どんどんインテリアの魅力に取り憑かれていきました。   現在TYSENNでは、デコレーションアートを中心に取り扱いを行っていますが、この時点ではデコレーションアートに対する選択眼はあまり無く、「家具」に目が行っていたかと思います。   賃貸アパートは規制が多くありました。当然、壁紙を張り替えたり、建具を変えたりすることはできません。ただ、そうした「規制」があるからこそ、「どうしたら現状を生かしながら素敵にできるかな」と考えて、少しずつ空間に手を加えていく作業がとっても楽しかったです。   そして、このアパートでは失敗も色々しました。   「こうゆう家具選びだとやっぱり後悔するんだな」とか「この天井高にこの家具を持ってくると圧迫感が出るんだな」とか「カーテンってすごい奥深いな」など。   ファッションや靴の世界と同じで、それらの失敗も「授業料だ」と前向きに捉えて、常にニュートラルな状態で思いっきりインテリアを楽しみました。   そして時間の経過と共に、「このカシミヤセーターを着て、こんなソファで寛いだらきっと綺麗だな」とか「こんなクローゼットにこんな靴が並んでいたらきっと毎日幸せだろうな」のように、「ファッションがあってのインテリア」や「インテリアがあってのファッション」というように、今までとは違った感覚と物差しで、買い物を楽しんでいくようになっていきました。   また、本当の意味の「お洒落なライフスタイル」は、時間の経過と共に蓄積される「経験や知識」が加わることで確立されていくんだなぁ、なんてことを改めて実感し、ただ単に外面を揃えていくのではなく、同時に内面も磨いていかなきゃなぁと思い、それが仕事や勉学のモチベーションになっていきました。   その思い出が詰まった賃貸アパートでは、2年半くらい暮らしました。 そこから分譲マンションを購入して、フルリノベーションをするまでの経緯も、また別の機会にブログに書いていこうと思います。   途中ブログを書くのを中断して、妻を迎えに行って買い物をして夕飯を食べて、再開したら、もう時刻は20:36です。   皆様、素敵な夜をお過ごしください。   それではまた。   Written by T.A 

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