いつもご覧いただいている皆様、どうも有難うございます。TYSENNT.Aでございます。

 

現在17:32。良い感じに日が沈み、妻を駅まで迎えに行くまでに時間があるので、紅茶を片手にブログを書こうと思います。

 

今回は「私たち夫婦がインテリアを好きになったワケ」を書いていこうかと思います。

 


初めにお伝えしてしまうと、「私たちは昔からインテリアに興味を持っていた」という訳ではありません。

 

勿論、全く興味が無かったわけではないですが、情熱を注ぎ込むようになったのは、ここ4~5年の話です。


 

前回のブログで記述した通り、私は1020代の殆どをオーストラリアで過ごしました。


一概には言えませんが、オーストラリアは西洋文化ではあるものの、欧州のように歴史と伝統を重んじた「飾るインテリア」が日常生活の一部になっているというよりは、のびのびとしたビーチライフが主流のため、インテリアを特別意識する機会は多くありませんでした。

 

というより、そもそも学生という立場でオーストラリアに居たので、ホームステイ、シェアルーム、シェアハウスといった色々な形態で過ごす中で、「家具なんて使えれば何でもいい」というような考えしかありませんでした。

 

これを書いていて思い出しましたが、シドニーでの大学時代には、ファーニッシュド・アパートで契約したにも関わらず、家主の手違いで家具の無い空っぽの部屋が渡されて、当時はイケアなんていう便利なお店は無かったので、仕方なく「家具タダであげます」のサイトからベッドと机を探し、車がないので大型タクシーを手配して、タクシーの運転手に「チップをあげるからお願いだから手伝ってくれ」と頼み込み、家具運びを手伝ってもらったりしてバタバタと過ごしていました。

 

日本に帰国し、百貨店入社後も、私は長いこと東京の実家で過ごしていたので、「昔からあった家具たち」を何も考えずに使う日々が続き、給料のほとんどは、自分の職場で売られている身の丈に合わない洋服や靴に注ぎ込んでいました。その分、週末に遊びにいくお金が一切無くなるので、週末は実家で靴磨きをしたり、鏡の前に新聞紙を敷いて一人ファッションショーをして過ごしていました。

 

そんな中、潮目が変わったキッカケは「妻との出会い」だったと思います。

 

妻とは職場で知り合いました。私より15歳年上の人です。

 

当時私は百貨店売場で販売担当をしており、妻は紳士服バイヤーをしていました。

 



「海外文化のことは殆ど分からないが、社内文化には長けている妻」

 

「社内文化のことは殆ど分からないが、海外文化にはそれなりに長けている私」



 

そんな正反対な我々は、意気投合し、結婚しました。

 

ただ、その妻が元々インテリアに興味があったかというと、それもまたそうでもありません。

 

私は、妻と同棲を始めたタイミングを機に、分かりやすいほど、いとも簡単にインテリアの虜になりました。

 

東京と横浜の丁度中間地点にある街に、築30年・53平米ほどの賃貸アパートを借りました。



今思えば、それこそが我々の「インテリアとの出会い」だったかと思います。


 

オーストラリアでの学生生活と、日本での実家暮らししか経験が無い私にとって、隙間風がひどく真冬になるとピューピューと冷風が入ってくる小汚いアパートでしたが、「この空間を、自分好みのインテリアにしていいんだ」と思うと、ワクワクが止まりませんでした。

 

それからというもの、インテリア雑誌などを読み漁り、休日はインテリアショップ巡りをしたりと、どんどんインテリアの魅力に取り憑かれていきました。

 

現在TYSENNでは、デコレーションアートを中心に取り扱いを行っていますが、この時点ではデコレーションアートに対する選択眼はあまり無く、「家具」に目が行っていたかと思います。

 

賃貸アパートは規制が多くありました。当然、壁紙を張り替えたり、建具を変えたりすることはできません。ただ、そうした「規制」があるからこそ、「どうしたら現状を生かしながら素敵にできるかな」と考えて、少しずつ空間に手を加えていく作業がとっても楽しかったです。

 

そして、このアパートでは失敗も色々しました。

 

「こうゆう家具選びだとやっぱり後悔するんだな」とか「この天井高にこの家具を持ってくると圧迫感が出るんだな」とか「カーテンってすごい奥深いな」など。

 

ファッションや靴の世界と同じで、それらの失敗も「授業料だ」と前向きに捉えて、常にニュートラルな状態で思いっきりインテリアを楽しみました。

 

そして時間の経過と共に、「このカシミヤセーターを着て、こんなソファで寛いだらきっと綺麗だな」とか「こんなクローゼットにこんな靴が並んでいたらきっと毎日幸せだろうな」のように、「ファッションがあってのインテリア」や「インテリアがあってのファッション」というように、今までとは違った感覚と物差しで、買い物を楽しんでいくようになっていきました。

 

また、本当の意味の「お洒落なライフスタイル」は、時間の経過と共に蓄積される「経験や知識」が加わることで確立されていくんだなぁ、なんてことを改めて実感し、ただ単に外面を揃えていくのではなく、同時に内面も磨いていかなきゃなぁと思い、それが仕事や勉学のモチベーションになっていきました。

 


その思い出が詰まった賃貸アパートでは、2年半くらい暮らしました。



そこから分譲マンションを購入して、フルリノベーションをするまでの経緯も、また別の機会にブログに書いていこうと思います。

 

途中ブログを書くのを中断して、妻を迎えに行って買い物をして夕飯を食べて、再開したら、もう時刻は20:36です。

 

皆様、素敵な夜をお過ごしください。

 

それではまた。

 

Written by T.A