BRAND STORY

リモージュ磁器に新しい時代を

ブランド名を直訳すると「割れ物屋さん」。そのユニークなネーミングからも想像できる通り、メゾン・フラジールは2017年に食器づくりをスタートした、フランスの次世代テーブルアートブランドです。メゾン・フラジールのアイテムはテーブルウエアではなく「テーブルアート」と呼ばれ、その芸術性とデザイン性が魅力であり、食器としてだけでなく、デコレーションアートとしてもお愉しみ頂けます。フランス・パリにスタジオを構え、様々なアーティストとのコラボレーションを通じて生み出されるアートは、フランスを代表する陶磁の街・名門リモージュの工場で食器として姿を変え、世界の食卓を華やかに飾ります。

食卓の芸術との予期せぬ出会い

名門デパートのル・ボン・マルシェにもコーナーを持つメゾン・フラジール。創業したのは「Mary Castel(マリー・カステル)」。18年間広告業界で働いていた溌剌とした才気溢れるフランス人女性です。


マリーは広告代理店で「Labeyrie(ラベリ)」というフォアグラなどの食料品のメゾンを担当することになり、様々なプロジェクトを通じて料理研究家やシェフたちとの交流を深めます。フレンチ・ガストロノミーやアールターブル(食卓の芸術)に触れる毎日を過ごし、その価値観に感銘を受けたマリーは、次第に「食器」の虜になっていきます。

 

当時付き合っていたダイヤモンド商人のボーイフレンドは、頻繁にマリーをパリ市内の有名レストランに連れていきました。マリーがテーブルでお皿を裏返して見るようになったのもこの頃から。

行動力が導いた地、リモージュ

食器は元々マリーが興味を持っていたことでした。彼女の曽祖父はリモージュで陶磁器製造所のディレクターを務め、曽祖母はパリ10区のパラディ通りで陶磁器とクリスタルを扱うブティックを経営していたのです。

 

そんな頃、パリの道端に捨てられていた段ボールがマリーの目に止まります。大きくFRAGILE(フラジル/壊れ物)と書いてありました。メゾン・フラジールのアイデアが生まれたのは、まだ広告代理店で仕事をしている時。そのアイデアとは、「現存のアーティストと共に、小規模な職人も含めてリモージュの複数の磁器製作所を稼働させたい」ということでした。マリーはその夢を実現するために、順調であった代理店の仕事を辞め、行動に出ます。

メゾンの誕生

心強いことにリモージュにはマリーの親戚、そして2人の子どもの父親の親戚が暮らしていました。これは彼女にはとても幸運なこと。というのも、名門リモージュは閉ざされた世界であり、製造所の扉を開かせるのは簡単ではないからです。さまざまな製造所と議論を交わした後、マリーは曽祖父母の歴史にオマージュを捧げる具体的なプロジェクトを家族に説明し、そこにメゾン・フラジールを設立します。


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