いつもご覧頂いている皆様、どうも有難うございます。T.Aでございます。
今回のブログでは、TYSENN設立までの経緯について、皆様にお伝えできればと思います。
前回のブログ「Vo.1 私たちについて」でお伝え致しましたが、我々はこれまで夫婦揃って都内百貨店にてバイヤーとして働いていました。
また別の機会に詳しく述べたいと思いますが、バイヤーは1年、2年先に向けて業務を遂行することが多いので、1年間が「あっ」という間に過ぎてしまう仕事です。(どんな仕事をしていても、1年なんてあっという間だと思いますが)
そんな目まぐるしく過ぎる日々の中、TYSENN設立のキッカケを与えてくれたのは、「ニューヨークでの予期せぬ遭遇」でした。
2019年春、夫婦で弾丸でニューヨークを訪れました。プライベートの旅行とはいえ、互いに担当がファッションであることから、アパレルショップを多く周り、限られた時間の中でトレンド、ディスプレイ、スタイリング、コーディネートのヒントを最大限インプットする、なんてことをしていました。こう聞くとなんだかストイックな旅行に感じるかもしれませんが、これが我々にとって「最高にワクワクすること」です。
そんな中、視察としてたまたま入店した今は無き老舗高級百貨店「バーニーズ・ニューヨーク」で、予期せぬ遭遇があったのです。
ファッションを中心に見ていたはずが、とある陶器が目に留まりました。
自国では見たことのない艶、光沢、そして色彩。堂々としていて、けれどもどこか可愛らしい。その凛とした姿に二人とも一瞬にして心奪われ、気づいた時には「その子」を大切に抱え、レジでお会計を済ませていました。
そう。そのブランドがまさに、今回TYSENNがパートナーシップを組ませて頂けることになったフランスの名窯「Emaux de Longwy(エモー・ドゥ・ロンウィ)」だったのです。
上記の「その子」とは、ロンウィの中で最もアイコニックなアイテムと言える、[GEO] – Candle Pod – Blackです。
そして、帰国の日はあっという間に訪れました。
割れ物なので日本から持ってきた洋服で大事に包み、慎重にスーツケースに入れて大切に連れて帰りました。
成田到着後、税関でランダムに実施されているスーツケースチェックに当たってしまいます。その時その子を見るなり、「なんて素敵な陶器!」と目を輝かせていた係員の方の顔が今でも忘れられません。
ファッション同様にインテリアについても以前から関心はありましたが、その子との出会いで間違いなくインテリア・デコレーションアートへの情熱は増したと思います。
家に到着するなり、すぐさまその子をスーツケースから取り出しました。
改めて、「こんな素敵なものが世の中にはあるんだ」と心の底から感動したのを今でも覚えています。
それからというもの、「どんな歴史があるのだろう?何処で誰が作っているのだろう?他にどんなコレクションがあるのだろう?」なんてことばかり考え始め、夜な夜なブランドについて調べる日々が始まります。
今思い返すと、この辺りから既に、TYSENN設立への第一歩が始まっていたのかと思います。
続く・・・。
Written by T.A