Vo.14 ストックホルムの3日間と、一つのホテル

皆様こんにちは。


前回のブログはコペンハーゲンで書いたものでしたが、今回はコペンハーゲンから飛行機で約1時間、お隣の国スウェーデン・ストックホルムで書いております。


ストックホルムでの滞在は3日間。


今回の旅には様々な目的がありましたが、その一つが「Stockholm Stadshotell」というホテルに宿泊することでした。



普段の出張では、正直なところ、ホテルにはあまりこだわらず、一般的なビジネスホテルで済ませてしまうことが多い私。


そんな私が、今回は「せっかくならここに泊まってみたい」と思い、少し背伸びをして予約したホテルが、このStockholm Stadshotellでした。


今回のブログでは、


「なぜ、わざわざこのホテルに泊まりたかったのか」


そして、


「実際に泊まってみて何を感じたのか」


について、記憶が新しいうちに記録しておこうと思います。




なぜ、わざわざこのホテルに泊まりたかったのか


私がこのホテルを知ったきっかけは、ストックホルム市内のホテルをGoogle Mapで探していた時のことでした。


今回の出張も、私は普段通り「普通に綺麗で、予算内に収まるホテルで・・・」という気持ちでおりました。


そんな中、偶然目に留まったのが、このStockholm Stadshotell。


写真を見た時の第一印象は、「お、なんかとっても良さそう」という、とても単純なものでした。


もちろん、写真だけでホテルの良し悪しなど分かりません。それでも、なぜか惹かれるものがありました。


「シンプルなのに、なんでこんなに良く見えるんだろう?」


そんな不思議な感覚を覚えたことを今でもよく覚えています。


私は仕事柄、日頃から「上質さとは何か」を考える機会が多くあります。


そうした中、このホテルには、何かヒントが隠されているような気がしました。


それは、分かりやすい豪華なシャンデリアや、煌びやかなロビーなどではない、何か違ったヒントが。


私は昔から、煌びやかな高級感よりも、自然体で長く愛されるような美しさに惹かれる傾向があります。それは家具に限らず洋服でも、靴でも、時計でも。


写真から伝わってくるStockholm Stadshotellの空気感は、どこか自分のそうした価値観と重なるものがありました。


「この空間を、実際に自分の目で見てみたい」


そう思ったことが、今回このホテルに泊まりたいと思った一番の理由でした。


当初のホテル予算の2倍程するこのホテル。


予約前に一応妻に、「ねえねえ、このホテルすごく良さそうなんだけど、ちょっと贅沢すぎるかな?」と相談をしたところ、


妻の答えは、「とても素敵だね。いつも通り一応相談はするけど、もう答えは出てるんでしょ?」でした。


何でもお見通しの妻。


そして気づいたら、「Corner Suite」という、ちょっと贅沢な部屋を思い切って予約してしまいました。





実際に泊まってみて、何を感じたか


3日間の滞在を通じて私は、「何かを足して高級感を作るのではなく、余計なものを削ぎ落としても豊かさは成立する」ということを、このホテルで体験しました。


このホテルは、例えばFour Seasonsのような、誰もがイメージするラグジュアリーホテルとは少し違います。


かといって、ACE HOTELのような、トレンド性やカルチャーを前面に打ち出したホテルとも少し異なります。


もちろん、それらのホテルを否定しているわけでは決してありません。


しかし、Stockholm Stadshotellでは、そうした「分かりやすい高級感」や「流行を感じさせる演出」をほとんど感じませんでした。


その代わりに私が感じたのは、「丁寧さ」でした。


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インテリアについては、色数は少なく、全体的に静かで落ち着いた印象。「分かりやすい高級感」はどこにもありません。


でも、それぞれの素材が丁寧にコーディネートされていて、「地味だな」とは全く思わない空間でした。


使われている素材もシンプルながら、天然大理石やバーチ、ローズウッド、ラタン、ウールのラグなど、細部にまでこだわりが感じられます。分かりやすい高級感ではないものの、自然と上質さが伝わってくるのです。


さらには、部屋の各所にさりげなく置かれている照明器具やミラー、カップやコースターなど、どれひとつ取ってもホテルのこだわりが感じられ、丁寧にインテリアコーディネートされてたことが印象的でした。




また、印象的だったのはスタッフの方々との距離感でした。


外出先からホテルに戻り、預けていた鍵を受け取る時、スタッフの方はいつも笑顔で、「Hey, welcome back home」と声をかけてくれます。


決して格式張った接客ではありません。


けれど、その自然な温かさが心地よく、まるで自宅に帰ってきたかのような安心感がありました。


このホテルに滞在していて私が「心地よいな」と感じたのは、素材や光、ディテール、そして人との距離感まで、一つ一つの要素が丁寧に整えられ、その積み重ねが結果として上質な空間を生み出しているからなのではないかと思います。





今回の滞在を通じて、私が改めて感じたのは、心地の良い空間をつくるために必要なのは、分かりやすい豪華さや流行ではなく、「丁寧であること」なのかもしれない、ということでした。


それは、インテリアだけでなく、人との接し方や日々の暮らし、そして仕事にも通じることなのかもしれません。


派手さはなくても、一つ一つを丁寧に積み重ねる。


その先に、本当の意味での上質さが生まれる。


そんなことを考えさせてくれた、ストックホルムでの3日間でした。


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また機会があれば、ぜひこのホテルに泊まってみたいと思います。


皆様もストックホルムを訪れる機会がありましたら、ぜひ一度足を運んでみてください。


きっと、「丁寧であること」が生み出す心地よさを感じられると思います。


Written by Tatsuro Awano